一滴の向こう側

今までの放送

笑顔を再び…失われた身体を取り戻す

 もし、身体のどこかに不自由なところがあったら…。
 耳がなければマスクをすることができない。
 指がなかったら鉛筆を握ることさえも不可能だ。
 今回番組が注目したのは、身体の不自由な方々の手助けをしたいとつくられた製品。1つは、事故や病気、様々な理由で失われた身体の一部をリアルに復元する人工ボディ。この人工ボディの製作者、福島有佳子は20年前から独学で作り始めた。もう一つは、障害を持つ方の「手」の代わりとなるハンドロイド。開発者は町工場の若き技術者、岩田真太郎。
 彼らの熱き挑戦を5週にわたってお届けする。

岩田真太郎

岩田鉄工所 製造部部長/ロボットハンド作りに挑む
・岐阜県羽島市
・岩田鉄工所は東京スカイツリーの制震ダンパーや人工衛星の部品も扱っている。 ・筋電義手の世界的権威 横井浩史氏の依頼で4年前からハンドロイドの制作をスタートさせる。
・父は岩田鉄工所2代目社長の岩田勝美さん伸縮する杖「伸助さん」を開発。

福島有佳子

工房アルテ 主任技師/失われた身体の復元に挑む
・大阪府大阪市北区
・先天性の障害や事故、病気などで失った身体の一部を外科手術なしに復元する人工ボディの製作を手がける。
・その技は、国内外から注目されているだけでなく、2004年に、「第13回暴力団追放府民大会」で功労賞を受賞するなど、社会にも貢献している。

第1話 7月6日(土) 22:00~22:30

 本物の身体と見分けがつかないほど、指紋や血管、毛穴など、細部まで忠実に再現した人工ボディを作っているのは福島有佳子。1人1人の身体にあわせた完全オーダーメイドのリアルな人工ボディを作っている。福島のもとに、次々と悩みを抱えた人たちが訪れる。
 一方、金属加工に精を出す町工場の若き技術者、岩田真太郎。彼が開発しようとしているのは、電動のマジックハンド。高い所に手が届かない、車イスなど足の不自由な人のための“手”を目指している。製作を始める前に、岩田はある場所へ向かっていた。

第2話 7月13日(土) 22:00~22:30

 福島の元へある悩みを抱えた依頼者がやってきた。仕事中に両手を機械に挟まれる事故で指を切断していた男性。福島は依頼者それぞれにあったモノを作る為、生活環境や背景などを綿密に話し合ってから製作に取り掛かる。製作する過程で一番こだわっているのが「色」。赤・青・黄の3つの色を駆使して、依頼者の肌により近い色をオーダーメイドで作っていく。納得のいく色に仕上がるのか?
 通常業務が終わってから始めるマジックハンド作り。工場で黙々と試行錯誤を繰り返す岩田。いったい何がそこまで彼を駆り立てるのか?寸暇を惜しんで没頭する中、試作品が完成。そして岩田は、マジックハンドの電子制御装置を作ってもらうため、専門の町工場へ向かった。数日後、プログラムが完成。果たして、マジックハンドは動くのか?

第3話 7月20日(土) 22:00~22:30

 事故で指を失った男性が、オーダーしていた人工ボディの指を受け取りにきた。欠損していた部分に装着し、6年間なかった指がよみがえる。そして、また新たに福島の元へひとりの女性が特別なお願いをしに来た。ある事故で、左手の小指を裂傷。福島の元で1年前に人工ボディの小指を作っていたのだが、今回の依頼とは?
 岩田は、遠くの物がつかめさらに薄い紙もつまむことができる電動マジックハンドを完成させた。そこで早速、車いすで生活している方のもとへ。実際に使ってもらうと、思いがけない言葉が…。彼女が本当に一番とりたい物とは?

第4話 7月27日(土) 22:00~22:30

 事故で左手の小指を失った女性は、結婚指輪をはめた薬指の色に合わせた小指を作って欲しいと福島に依頼。結婚式を1カ月後に控えており、妊娠5カ月。妊娠の影響で肌の色の変化が激しい。どのタイミングの色にあわせるか、なかなか決断できず焦る福島。納得のいく指に仕上げることはできるのか?
 マジックハンドの試作品を持って行った岩田に突き付けられたのは厳しい現実。息づまってしまった岩田はヒントを得るため、電気通信大学の教授に会いに行く。教授が見せてくれたのはある動画。そこには、第一関節を曲げてコインをつまむロボットの姿が。この動きを見た岩田はあることを閃く。そして、原点に立ち戻りハンドロイドをベースに改良を加える事に。寝る間を惜しんで作業に没頭。果たして、コインがつまめるハンドロイドは完成するのか?

第5話 8月3日(土) 22:00~22:30

 「結婚指輪をはめる薬指の色に合わせた小指を作って欲しい」と依頼を受けてからおよそ3週間。こだわりぬいた小指がようやく完成。指輪交換という人生の晴れ舞台をサポートしたいという福島の想いは依頼者に届くのか?
 一方の岩田は、改良に改良を重ねハンドロイドを完成させた。そのハンドロイドを持って再度車いすで生活している方のもとへ。果たして、その評価は?