一滴の向こう側

今までの放送

海と湖が悲鳴を…美しい自然を取り戻せ

 オゾン層の破壊、地球温暖化、酸性雨、熱帯林の減少、砂漠化の進行、そして海洋汚染…
 環境破壊は恐ろしいほどの速度で進んでいる。そして、私たちは被害者であると同時に加害者でもあるのだ。
 今回番組が注目したのが“海”そして“湖”。三重県熊野灘の海の底では海藻が消えてしまうという海の砂漠化現象が広がっている。そして、日本一の漁獲量を誇っていた島根県の宍道湖では水質汚染が進み、シジミが年々激減。
 自分が生まれ育った海や湖をもとの姿に戻したい。そんな想いから、海、そして湖の改善に取り組んでいるのが、普段はサラリーマンをしている山下達己と小村一行。かつての美しい自然を取り戻すことは出来るのか?四週にわたって、彼らのあくなき挑戦をお届けする。

小村一行

大福工業株式会社/宍道湖のシジミを救う男
・島根県出雲市
・宍道湖でのシジミ養殖
シジミがたくさん捕れていた昔の宍道湖を次の世代へ渡すため、サラリーマンとして環境保全活動中。

山下達已

株式会社シーテック/海を磯焼けから救う男
・一般社団法人 海っ子の森 主宰
・三重県津市
・子供の頃からもらってきた海の恩恵を返したい
熊野灘海域を中心に、磯焼けの対策を繰り広げている。

第1話 6月8日(土) 22:00~22:30

 三重県熊野灘。日本中で問題になっている「磯焼け」は進行し深刻な状況になっている。そんな地元の海を甦らせようと立ち上がった1人のサラリーマンが、山下達己。「鳥羽工法」と呼ばれる、石に海藻を取り付け浅瀬で育成し、根付いたら磯に持って行き植林していくという活動をしている。しかし、海水温の上昇、他の生物による食害、台風や海流変化などの影響でなかなか思うように行かなかった。
 島根県宍道湖ではアオコの大量発生や水質汚染が深刻化となり、シジミが年々激減していた。湖の水質悪化を食い止めようと、山下達己と同じく愛する地元の湖を救うために立ち上がった男が、小村一行。漁協のワカサギ養殖場の一部を借りて、シジミが育ちやすい環境の研究を進めていた。どうしたら美しい湖が甦り、再びたくさんのシジミが獲れるようになるのか?その解決策を必死で探し続けた小村が見つけたものとは?

第2話 6月15日(土) 22:00~22:30

 妻に支えられながら海藻の植林を続ける山下だが、毎年大きな成果を上げられず、さらに磯焼けが進んでしまう。どうしたら海藻を増やすことができるのか。そのヒントを探そうと、北海道で開かれた磯焼けの問題を探るフォーラムに参加する。
 一方小村が向かった先は、静岡県佐鳴湖。ここでも以前はたくさん獲れていたシジミが水質汚染の影響で獲れなくなっていたが、人工飼育によってしじみを見事復活させた達人がいた。浜松のシジミ博士に貴重な情報を得る。
 決意を新たにした小村は、強力な武器を手に入れようと懐中電灯を手にある場所へ。その先にあるものとは?

第3話 6月22日(土) 22:00~22:30

 ガンガゼの出現に山下の植林した海藻は全滅。どうすれば海藻が育ち、増え続けるのか? 新たな工法を成功させるため、山下は再び北海道へ向かった。
 磯焼けの打開策として選んだのは、水中ドリル。沖の岩に直接穴を開け、そこに海藻を植えることで、海流にも負けない植林が出来る。果たして、このやり方で根はつくのか?
 一方、宍道湖のシジミを守るため奔走するオ村。彼もまた、新たな可能性にかけていた。
 それは、洞窟の中で見つけたゼオライトという鉱物。独学で得た知識で試行錯誤する小村は、このゼオライトの中でシジミを飼育するという新たな実験を始めようとしていた。

※ゼオライト…非常に細かい穴がスポンジのように無数にあいており、この空洞に汚染物質を吸着する特性があると言われている。

第4話 6月29日(土) 22:00~22:30

 小村はついに実験を開始。ゼオライトを使ってシジミを飼育するため宍道湖に沈める。選んだ場所は、湖の汚染が最も激しい水域。果たして、ゼオライトはシジミを救う事ができるのか?
一方山下は、ドリルを使って岩盤に穴をあけ直接海藻を植えることに成功。いよいよ海藻の植林が始まる。海藻はしっかり根付くことができるのか?
美しいかつての海、湖を取り戻すため立ちあがった2人の男のあくなき挑戦の結末は?