2020年4月19日(日) 24:00~25:55

『全国百線鉄道の旅2時間スペシャル 四国まんなか秘境の旅 土讃線』

次回の放送予定

2020年4月19日(日) 24:00~25:55

岡山発の特急に乗っておよそ50分、四国の丸亀に到着する。
今回は丸亀から四国を縦断し、高知までの旅に出掛ける。
丸亀のシンボル「丸亀城」は、高さ日本一の石垣に鎮座する現存十二天守のひとつ。
丸亀では芸術の秋にふさわしく2つの美術館を紹介する。
ひとつは中津万象園にある「丸亀美術館」。讃岐富士や瀬戸内海を借景にした日本庭園の一角にある数寄屋造りのミュージアムだ。ミレー、ルソーなどバルビゾン派7星の絵画を展示する隠れた人気美術館だ。
もうひとつ「丸亀市猪熊弦一郎現代美術館」は丸亀ゆかりの世界的洋画家、猪熊弦一郎の常設展示と現代美術を展示している。
猪熊を知らなくても、三越の包装紙「華ひらく」のデザインや東京上野駅の大壁画を描いた画家といえば、誰もがわかる。
丸亀の隣町、多度津は四国の近代化に貢献した町で鉄道や電力の発祥の地だ。今も当時の面影を残す建物が保存・再生され、ゲストハウスや銭湯喫茶店などに変身している。
多度津は土讃線の起点駅でJR四国を代表する観光列車「四国まんなか千年ものがたり」の始発駅だ。大歩危までの、およそ2時間30分、非日常の汽車の旅が満喫できる。
途中、弘法大師空海が生まれた「善通寺」や金毘羅さんで親しまれている「金刀比羅宮」を参拝する。
大秘境の大歩危では、観光遊覧船やラフティング、祖谷のかずら橋などを巡る。
また「隠れ宿祖谷美人」では、宿泊施設が全9室という温泉露天風呂付の宿と秘境の郷土料理を紹介する。
大歩危からは、特急「南風」に乗り換え、土佐山田でアンパンマンミュージアムに向かう。
アンパンマンの作者やなせたかし氏は高知の香美市出身。やなせ氏の足跡をたどる。
高知では路面電車の「とさでん」に乗り換え、坂本龍馬ゆかりの地を巡りながら地元グルメを堪能する。
旅の終わりは、高知から車で30分ほどにある「オーベルジュ土佐山」へ。
四方を山で囲まれ一軒だけの、まさに秘境の温泉宿で源泉たれ流し、川のせせらぎを聴きながら露天風呂に浸る、これぞ至福のひとときだ。

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