ルクセンブルグは神奈川県ほどの国土に55万人が暮らす小さな国。日本では知られていませんが、実は、古代ローマ時代に遡る、長い歴史をもつワイン産地です。フランスのアルザス・ロレーヌ地方の北に接し、対岸は世界最高峰の白ワイン産地として名高いドイツ、モーゼル地方。地図を見ていただければ、いかに優れたワインを生み出すワインかが想像できる場所に位置しています。モーゼル川沿いはワイン街道と呼ばれ、南北42キロにわたり60のワイナリーがあり、川沿いの急斜面を利用してぶどうが植えられています。急斜面は最高傾斜は60度。立っているだけでも大変な角度です。機械を入れることはできないため、ほぼ全ての作業は昔ながらの手作業となり、生鮮者は大変な苦労をしながら葡萄栽培を行っています。しかし、この傾斜のおかげで、北の産地でありながら十分な日照を受けることができ、水はけもよく病害虫を防ぎます。この傾斜とミネラルを豊富に含む川沿いの土壌が、素晴らしく品質の高いワインを生み出すことを可能にしています。1920年に創業したワイナリー、ベルナは生粋のルクセンブルグ人による家族経営の小さなワイナリー。現当主のマークが3代目です。モーゼル、ワイン街道のほぼ真ん中に位置する村アーンを中心に8haの自社畑を保有。年間生産量はわずか52000本。ルクセンブルグとドイツで100%消費され、それ以外には今まで一度も輸出されたことのないワイナリーです。マークは33歳とまだ若いですが、非常に勉強熱心で、ぶどうの個性を大切にした丁寧な醸造により、ピュアで繊細なワインを生み出します。2015年のブリュッセルワインコンクールで3つのゴールドメダルを受賞。ルクセンブルグの若手醸造家として今後が期待されています。
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