2024年5月12日(日) 27:00~27:55

『第32回FNSドキュメンタリー大賞』

次回の放送予定

2024年5月12日(日) 27:00~27:55
ウクライナ、9×9の歌 明日をつくる子どもたちへ

毎週(日) 27:00〜27:55

ロシアによる侵攻で、多数のウクライナ人が国外に避難。日本にも2200人もの人々がいます。そのうち約430人が18歳未満です。子供たちにとって、周囲の言葉がほとんど分からない中で過ごす時間は何をもたらしているのでしょうか?

取材した子供たちは、授業に通訳がつくなど態勢の整った学校に通っていますが、全ての授業に通訳がいる訳ではなく、周囲との壁を感じて学習意欲を失っているように見える場面もありました。

「子供たちの教育の停滞は、国を衰えさせてしまう」と心配し、支援に立ち上がったのが、京都教育大学の黒田教授。算数・数学のウクライナ語の動画教材を約600本作成しています。

翻訳の協力をしている留学生のカテリーナさんは、帰国目前で祖国が侵攻を受け、母と弟は国外に避難しましたが、父親は軍に入隊し前線にいます。家族の事、自分の将来の事…様々な不安を抱えながら「自分に出来る事を…」と考えています。

一方、教材を作成したものの、まだ幅広く活用されているとは言えない現状に直面していた黒田教授は、ウクライナでは九九を覚える習慣がなく、子供たちの計算スピードが遅れがちで、ミスも多いという問題に気がつきました。

そこで思いついたのが、計算に親しみが持てるよう“ウクライナ語の九九 の歌”を作る事。カテリーナさんや教え子の学生たちも集まり、計画がスタートしました…。

侵攻からまもなく1年になろうとする今、避難者たちの現状や、それを支援しようとする人たちの姿を通して、私たちが何をすべきか、何が出来るか…を考えたいと思います。


<制作>関西テレビ(2023年初回放送)

出演者・スタッフ

<スタッフ>
ディレクター:井上真一
カメラ:竹田光彦
編集:宮村泰弘
プロデューサー:萩原守

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