今回旅するのは、ユーラシア大陸の一番西、最果ての地と呼ばれるスペインの北西部ガリシア。スペインと言えば太陽と荒涼とした大地というイメージがあるが、ガリシア地方は、緑や山々に囲まれた地域。古くはケルト人が暮らし、独自の文化を育んできた。
 旅の起点は、ローマ人の傷を癒した温泉が湧く古い町、ガリシア州の玄関口オレンセ。続いて巡礼の地サンティアゴ・デ・コンポステーラでケルトの民族楽器ガイタと出会う。北大西洋の港町ア・コルーニャから、最果ての地と名付けられたフィニエステーレへ。最後はスペイン狭軌鉄道フェヴェ(FEVE)に乗って、リアス式海岸の美しい海岸線を抜けリバデオまで進む。 スペインでも独特の風土、文化、歴史を持つガリシアを旅する。