＜名作ドラマ劇場＞『大空港警察副署長　日暮征次郎走る！』

　"和を以って尊しと為す"をモットーとする心優しい日暮征次郎（小林稔侍）は、成田空港警察副署長として、空港の安全を守り、犯罪を取り締まるために日々務めていた。一方、征次郎の別れた妻、永峰杏子（岡江久美子）も東京税関成田税関支署統括監視官として成田空港で働いている。杏子はコピー商品を香港から国内に持ち込もうとした植木奈央（西山繭子）から商品を没収するが、そんな矢先、空港付近で殺人事件が発生。殺されたのは、複数の女性に偽ブランド品を密輸させていた男であることが判明。しかも、その女性のうち一人が一年前に自殺していたのだ。杏子は自分の執拗な捜査がこの女性を死に追いやったと思い、責任を感じていることに征次郎は気付く。さらに、殺人事件の当日、自殺した女性の北海道在住の父・相川博巳（寺泉憲）と杏子は都内で偶然再会。征次郎は、この事件は娘を殺された恨みによる相川の犯行ではないかとにらむのだが…。