2024年1月19日(金) 12:00~14:00

<サスペンス劇場>『浅見光彦シリーズ26 紅藍の女殺人事件』

次回の放送予定

2024年1月19日(金) 12:00~14:00

 世田谷区深沢の閑静な高級住宅街。新進気鋭のピアニストの三郷夕鶴(大河内奈々子)がマネージャーの車で送られてきた。すると、門の前で見知らぬ男が「これを旦那さんに渡してくれませんか」と夕鶴に一枚の紙を渡した。夕鶴が開いてみると「はないちもんめ」という文字だけが書かれていた。
 夜。三郷邸の応接間では、夕鶴の父・伴太郎(峰岸徹)の誕生日会が開かれていた。みんなで夕鶴のパリでのコンクールの映像を見ている。母の輝子(江波杏子)、姉夫妻の透子(中野若葉)と力岡勝(小宮健吾)、叔母の泉野梅子(一紗まひろ)、そして、夕鶴の親友の甲戸麻矢(仲代奈緒)が笑顔で夕鶴を迎えた。
 麻矢は父の甲戸天洞(山崎海童)からのプレゼントとして、木箱に入った陶芸品を伴太郎に贈る。伴太郎は「また、おかしな掘り出し物か」とあきれ顔だ。夕鶴が門の前で受け取った紙を伴太郎に渡す。「はないちもんめ…誰からだ?」と眉をひそめる。夕鶴がショパンの曲を弾くが、伴太郎は妹の梅子とすっと席をはずす。夕鶴は伴太郎たちの様子に不審なものを感じる。
 書斎で伴太郎が梅子に「はないちもんめ」という七文字が書かれた紙を見せ、「こんなことをするのはあの男しかいない」と言う。伴太郎はハッとして「天洞に知らせないと…」と言い、受話器を取りダイヤルを押す。だが、その時、天洞は神奈川県・伊勢崎町の古美術商「叡天堂」の社長室で口から鮮血を流して死んでいた。
 テニスクラブで、ルポライターの浅見光彦(中村俊介)と夕鶴、麻矢、夕鶴のマネージャー・矢代(髙橋義永)の4人がミックスダブルスで汗を流している。光彦は、一年前の国内のピアノコンクールで金賞を受賞した夕鶴の密着取材を担当したのだ。テニスが終った後、麻矢が夕鶴に気を利かして、先に帰ろうとすると、麻矢の携帯に電話がかかってきた。麻矢の父である甲戸天洞が死んだというのだ。検視によると毒物による中毒死だという。

出演者・スタッフ

<出演者>
浅見光彦:中村俊介
三郷夕鶴:大河内奈々子
三郷輝子:江波杏子
三郷伴太郎:峰岸徹
浅見陽一郎:榎木孝明
浅見雪江:野際陽子
ほか
<スタッフ>
原作:内田康夫
企画:和田行、後藤博幸
プロデューサー:小林俊一、大下晴義、金丸哲也
脚本:峯尾基三
演出:林憲昭
音楽:渡辺俊幸
制作:フジテレビ/彩の会

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