呉線は広島県の東部にある三原駅から広島県安芸郡海田町の海田市駅を結ぶ、全長87キロのローカル線。内陸部を走る山陽本線に対して、かつての軍港、呉を通り瀬戸内海側を走る。軍事施設が数多く点在し要塞地帯に指定されていた。
 現在、三原~広間では「瀬戸内さざなみ線」という愛称がつけられている。2005年から広島~三原間を快速列車「瀬戸内マリンビュー」を3月~8月の土曜、休日を中心に一日一往復走らせ、観光路線として注目が集まっている。呉では戦艦大和の1/10模型のある「大和ミュージアム」、世界唯一の潜水艦博物館や自衛隊桟橋など現役の軍事関係の施設も見学可能。安芸の小京都、竹原や瀬戸内のタコで町おこしをする三原など沿線に見所が多い。