福島県、山形県、秋田県、青森県の四つの県をまたぐ奥羽本線は全長484.5キロの長大路線。中でも福島~新庄間を走る山形新幹線は在来線が走るミニ新幹線で、東京から「つばさ」が乗り入れている。ローカル線の風情を残す奥羽本線に山形新幹線が走り始めてから20年。山形の県境板谷峠、米沢の豪雪地帯、フルーツ王国山形の田園風景を走るその勇姿はすっかりみちのくの風物詩となっている。新庄から普通列車で秋田へ。途中、湯沢、横手と経由し、花火の街、大曲に着く。ここで秋田新幹線と接続し、後編へ続く。