九州一の大都市、福岡を出て佐賀県の唐津、伊万里を結ぶ筑肥線は玄界灘を眺める車窓とのんびりとしたローカル線の風情を楽しめる路線。唐津から少し足を伸ばせば活気ある漁師町、呼子がありイカの活き造りが有名だ。一方、焼き物の街、有田、伊万里から、たびら平戸口を経て佐世保へと続く松浦鉄道の沿線には、元寇の舞台となった鷹島や、日本で初めてポルトガル船が入港した平戸など歴史と文化に溢れている。約160キロを巡る日本最西端の鉄道の旅を紹介する。