飯田線は愛知県の三河地方と長野県の伊那地方を結ぶ、全長195キロのローカル線。列車は豊橋からしばらく名鉄との共用路線を進み、長篠の古戦場を横にみて、天竜川の渓谷に。列車でしか訪れる事ができない駅、切り立つ崖にしがみつくように敷かれた線路、山の落盤を避ける為、川の対岸に渡らず戻ってくる、通称S字橋。やがて渓谷が尽きると南アルプスと中央アルプスに挟まれた伊那盆地が広がる。日本最長のローカル線は、絶景も最長である。