番組独自で「鉄旅」のコースを紹介している当番組は2023年7月で放送開始20周年。
鉄道に特化した旅番組として、さまざまな地域の鉄道旅を深く掘り下げ歴史を刻んできた当番組。
そこで今回は20周年という節目にあたり、福岡天神発着の西鉄観光列車からJR九州のSLや西九州新幹線、在来線特急やローカル線、更には日本最西端を走る第3セクター松浦鉄道に乗って世界遺産の平戸まで、いろいろな列車、路線を乗り継ぎながら、九州北西部の鉄旅コースを紹介。

旅のスタートは九州の福岡天神駅、西日本鉄道の観光列車「旅人」(たびと)に乗って大宰府天満宮へ。
今年は124年ぶりとなる令和の大改修が行われ、それに伴い特別に仮殿が建設されたが、その建物が斬新で目を見張る。
続いてもう一本の観光列車「水都」に乗って柳川へ。川下りを始め柳川の名所旧跡を巡りながら元祖「うなぎのせいろむし」を頂く。
柳川から西鉄大牟田線の終点、大牟田へ。
世界遺産となっている三池炭鉱跡には石炭輸送で活躍した電気機関車が保存展示されている。米のGEや独のジーメンス製などだ。
その地で明治日本の産業革命遺産である三池炭鉱の歴史にふれる。
大牟田からJR鹿児島本線に乗って田原坂で下車。ここは西南戦争の舞台となったところで、今は田原坂公園として整備されている。田原坂から5つ目の駅が熊本だ。駅前から市電に乗って熊本大地震で被災した熊本城へ。天守閣などが復興し見学できるようになっている。
熊本市役所展望ロビーで熊本城全景が見られる。
加藤清正公を祀る加藤神社に参拝し熊本の定番料理「太平燕」を老舗「紅蘭亭」で舌鼓。
さて、熊本で折り返し鳥栖に向かうが、何と大正時代に製造されたSLが健在で熊本~鳥栖間で運行されている。だが人間でいうと100歳を超え、老朽化で来年3月に引退する。残念だが今年が最後の運行で見納めだ。
鳥栖でSLから特急「リレーかもめ」に乗り換える。この列車は去年9月に開業した西九州新幹線に武雄温泉駅で接続している。
武雄温泉で1300年の歴史を誇る温泉地を散策する。
そして西九州新幹線「かもめ」に乗って長崎へ。全長66キロを最速の「かもめ」は23分で結ぶ。あっという間に長崎だ。
駅前から路面電車に乗って平和公園や出島、グラバー園などを巡る。
長崎から諫早経由でハウステンボスに向かう。
ハウステンボスは開業して30年を過ぎたが、番組では最新のアトラクションを紹介する。旅の終わりは佐世保から日本最西端を走る松浦鉄道に乗って世界遺産のある平戸へ。カステラの元祖であるカスドースを賞味する。